広告コピーに学ぶSEOライティング 1「タイトルはコンテンツの命」


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電車の吊り広告やTVのCMなどでも、一番の生命線となってくるのは、短い文章で作られた「キャッチコピー」です。制限された文字数の中で多くの情報を伝えなければなりませんので、一般的なWEBライティングと比較すると、とてもシビアな世界だといえます。

コピーの目的は、商品の購入やサービスなどに対する「見込み客」を増やすことにあります。WEBマーケティング業界では、インフィード広告などに同じような手法が使われています。WEBライターとしてコピーライティングの基礎を学んでおけば、よりスムーズに、コンテンツの着地点に読み手を誘導することができるようになります。

今回は記事タイトルやh2、h3などの見出しタイトルについても、具体的な例やテクニックをいくつか紹介しましょう。一回のコラム発信では書ききれないほどの学べるポイントがありますので、ぜひ自身のライティングのスキルアップにご利用ください。

 

SEOライティングのファーストステップ「商品やサービスに対する情報の理解」

コンテンツライティングで、ユーザーをスムーズに着地点に誘導するために一番求められるものは何でしょうか?

正しい日本語の知識や、クリエイティブなセンスではありません。例えばコピーライティングでは、与えられたテーマに対する理解度が50%、そして常識部分が30%の比率を占めるといわれています。よく勘違いされますが、実はクリエーターとして求められるセンスの部分は20%にしかすぎません。

SEOライティングでも基本は同じです。コンテンツの着地点は見込みユーザーの心を動かし、商品やサービスが欲しくなるよう仕向けること。それには、まずあなた自身がソースについて、しっかりとした読み込みを行い理解することが一番重要だということです。

 

見込みユーザーと商品、サービスの間には、常に「無関心」という高いハードルが存在する

WEBライターであれば、実際に記事コンテンツの中で発信するのは、ソースを読み込んで感じた「訴求点」のまとめでしょう。ところがどんなに素晴らしいサービスや文章であっても、書き手が理解したセールスポイントをそのまま文字に落とし込むだけでは、ユーザーの潜在的な「欲求をかきたてる」結果には結び付きません。

理由は明確。ユーザー視点で書かれていないものは、興味以前に関心をひくことすらできないからです。

そのギャップを埋めるために必要なものは、全てのコンテンツでしっかり「商品やサービスの価値をユーザー視点で伝える」というメッセージ部分を含めることです。

これには、数多くのアプローチや切り口があります。ライティングは、ただの「商品やサービスの情報伝達」ではありません。求められるのは、情報を「価値」という形に変換してスピーディーにユーザーに伝えること。これができて初めて、読み手に優しく、評価されるコンテンツができあがります。

SEOライティングでは、記事タイトルを含む全ての「見出しタイトル部分」(h1~h3タグ)で、訴求点を明確に伝えることがその条件を満たすキーとなります。

 

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コピーライトから学ぶ「タイトルのルール」~読み手に「だから?」と言われるたらゴミ箱直行

ある程度基礎を学んだWEBライターであれば、記事の最後はきちんとまとめとなる文章は書いているでしょう。ただし、目的とするサイトやサービスに誘導するためには、まとめとしての結論が書いてあるだけではユーザーに関心、欲求や必要性を感じさせることはできません。

ここでは具体的にコピーライトで学べる切り口の見本を参考に見ていきましょう。それぞれの項目に関する詳細説明は今回の記事では省きますが、どの場合でも常にユーザー心理に働きかけ「解決法とゴールをユーザーにイメージ」させて誘導することが基本となります。

コピーを考えるうえで一番基本的なことは「要するに何?」「短く言うと何?」、この部分をいかに短い言葉でユーザーに伝えるかということです。

記事のタイトル部分も同じで、例えばサービスであれば「それを利用すればどのような自分に変われるのか」というゴール=結果が盛り込まれていなければ訴求力はなくなってしまいます。きちんとした着地点が記述されているからこそ、それに対する「見出しタイトル」が必要になるワケです。

逆に言えば、結論のない文章に見出しタイトルをつける意味はナシといえます。見出しの大きさ(h2~H4)にかかわらず、読み手から、「だから何がいいたいの?」とタイトルに対してツッコミが入るようなものは、きついですがSEOライティングではごみ箱に直行レベルだということです。

下記しているものは、見出しタイトルをつくる際の切り口ですが、記事全体を通しての着地点の考え方として使うこともできます。箇条書きですが、それぞれ何をどう活用すればいいかは考えてみてください。

 

タイトルや構成に盛り込まれるべき7つの切り口例

①不快・不満など「不」の部分に焦点を当ててその解決策を提案する
②損をしていると気がつかせることで欲求を高める
③商品やサービスによってもたらされる結果や成果を「ビフォー・アフター」で表現する
④「しなくて済む」ことを強調する=ユーザーの手間を省き「面倒」だと思わせない
⑤商品・サービスの価値を別の表現で強調する
⑥常に必要性と、それに対する解決方法を明確に示す
⑦「なぜ必要なのか?」その明確な理由をしっかりと落とし込む

 

これは記事を構成する上でも利用できる切り口の一部ですが、これ以外にも数多くのアプローチ方法があります。次回のコラムではそれぞれの項目に対するアプローチ方法などを具体的に説明していきたいと思います。