
端的にいえば、WEBライティングの目的は「コンテンツの充実」にあります。
この点について議論の余地はないのですが、「コンテンツとは何か?」、「ブログとどこが違うのか?」などと聞かれると、答えに困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
■どこまで「読者」を意識するか
「コンテンツ」と「ブログ」をそれぞれ一文字であらわすなら、前者は「公」、後者は「私」ということができます。
「日記」と翻訳されることからも分かるように、ブログは「自分」を前面に押し出すもの。
「書きたいこと」、「個人的な意見や体験」を自由に主張して問題ありません。
一方、コンテンツは「読者」を意識して構築されるべきものです。
「書きたいこと」ではなく、読者が「読みたい」と思っているものを、「意見や体験」ではなく、「情報」を提供しなくてはなりません。
■「専門性」の有無

「情報」はそのまま「専門性」と換言することができます。
すなわち、インターネットを介して「自力で調べてでも知りたいこと」を提供する必要があります。
誰でも知っているようなこと、他のサイトでも容易に手に入るような情報をいくら記述しても、コンテンツとしての価値は向上しません。
ブログは「書きたいこと」を自由に書くものですが、必ずしも専門性が要求されません。
■「分かりやすさ」と「独自性」

とはいえ、コンテンツの「専門性が高すぎる」のもNG。
専門用語などはできるだけ排して、分かりやすく、平明な表現でより多くのネットユーザーにアプローチするものでなくてはなりません。
個人的な媒体であるブログは必然的にオリジナリティによって求心力を発揮しますが、コンテンツは「オリジナル性とパブリックな側面を兼ね備えている」必要があります。
■幅広い情報を提供する「網羅性」
SEOの側面からいえば、コンテンツには一定以上の「ボリューム」も必要。
「書きたいことを書きたいだけ」記述するブログとは、その点が大きく異なります。
特定のジャンルについてコンテンツを提供するのであれば、そのジャンルに精通した「上級者」からほぼ知識ゼロの「初心者」に至るまで、幅広い層のユーザーにアプローチを試みます。
例えば、Aというスポーツに関してコンテンツを提供する場合には、その歴史、ルール、プレイ上のコツから観戦時の注目点に至るまで、できる限り多面的な情報を記述します。
単一の記事は「深く」、コンテンツ全体としては「幅広く」。
専門家の著書を超える水準で網羅性を提供できたなら、魅力的なコンテンツであることは間違いありません。