WEBでの「漢字の使い方」とライターなら覚えておきたい「漢字を開く」という表現


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WEBライターという仕事の認知度も最近では高くなってきています。また、需要も多いことからフリーランスの個人事業主として独立を目指す方も増えてきています。特定の会社だけの仕事をする、そして場所を選ばないスタイルは一種のノマドワーカーとも言えるでしょう。

全くの未経験者にとって、低いけれども習得が難しいハードルとは?

 

弊社では初心者から上級レベルまで、ライター向けにマニュアルを準備しています。ページ数にすると相当なボリュームになりますので、これから業務を始める方に少しずつお渡しし、必ず細かい説明をするようにしています。

最初からしばらくの間に続けて勉強していただくのは、「基本ルール」を徹底的に学ぶところからです。項目的には少なく、ベーシックなことですが残念ながらマニュアルや、メールの指導だけでは絶対に覚えられません。

実践に勝る練習はありませんので、弊社ではまずはたくさんの記事を書いてもらうことを推進しております。そして何度も添削を受けながら、修正を繰り返すことで初めて自然に身に付くものです。このハードルそのものは決して高くはないのですが、残念ながらクリアできずに消えていくライターが多いのも事実です。

基本的なルールは 4項目しかありません。その中の一つが「漢字」に関する決まり事です。ここでは二つのことを勉強してもらいます。内容も全くの初心者の方が学ぶべきことと、中級以上の方にスキルアップとして勉強してもらうことは異なります。

・漢字の使用比率(難しい漢字を使わないということです)

・開くべき漢字を覚える

WEB上でのライティングの目的はあくまでできる限り多くの方に「分かりやすい」情報を提供することにあります。すべてのルールはそのために作られたといってもいいでしょう。

WEBライティングでは常識として知っておきたい「マスト」な漢字のルール

 

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「漢字を開く」という表現を使用しますが、多分このような表現も初めて耳にされる方も多いでしょう。
「漢字をひらがな表記する」ことを「開く」と言います。
その中でも下記の3つは、まず最初に覚えておきたい言葉です。

様々→さまざま

事→こと

出来る→できる

漢字ばかりの文章では読みにくくなりますし、これ以外にも開いた方がいい漢字はたくさんあります。特に四文字熟語などの使用は避けるようにしましょう。あなたの記事を読むユーザーの属性は非常に幅広いということを、しっかりと認識しておく必要があります。

何度も繰り返しますがWEB上の記事のキーポイントとなるのは「読みやすさ」と「分かりやすさ」です。特に読みやすさに関しては、初心者の方でも読みづらい漢字を少なくするだけでユーザーのストレスを減らすことができます。視覚にうったえる、というのも立派なテクニックです。

このように初級レベルでは漢字は少ないほうが読みやすいので、そのように指導しております。

中級以上のライターの場合は事情が異なってきます

 

ここまでは初心者ライターのための、基本的なルールとしての漢字の使い方を説明してきました。ただし、このベーシックなルールは必ずしもすべてのライティングでの「マスト」ではありません。

例えば下記のような中級レベルのスキルが求められるライティングでは、事情は異なってきます。

1)特殊なジャンルに特化した記事(医療系や法律系のものなど)

2)ライターが意図をもって漢字を使用している場合

3)記名式の記事で、ライターのキャラが確立されている場合

その他、ケースバイケースでも使い方を変える必要があります。

例えば最初に書いた「開くべきマストな」3つの単語(さまざま、こと、できる)を並べて文章を作ってみましょう。そこに主語として「私」を付け加えます。

例1 全てひらがなにした場合

「わたしにはさまざまなことができます」

例2 全て漢字にした場合

「私には様々な事が出来ます」

1は読みにくく、まるで小学生の文章です。

2は成立していますが、「視覚的に」少し漢字が多すぎます。

ではこの文章のバリエーションを羅列してみましょう。

・わたしにはさまざまなことが出来ます。

・私にはさまざまなことができます。

・わたしには様々なことができます。

・ワタシにはさまざまな事ができます。

このように、マニュアル通りに開いてしまえば、かえって読みにくい場合もある、ということです。

漢字は視覚に訴えるための大切なもの

 

漢字には「人の視覚にアプローチして、より具体的にイメージさせる」力があります。したがって上記のバリエーションも、自分が「できる」という部分を強調して伝えたいなら「出来る」と漢字で書いてもいい場合もあります。

「さまざま」を強調したいのなら前後がひらがなであれば「様々」も有りだということです。

勿論一つの記事の中で表記がユレていたりする場合は論外です。異なった思考を持つライターが書く文章、それを個性と呼ぶなら、その部分を大切にしたライティングも成立します。

このようにファジーな部分の対応や教え方に関しては、マニュアル化することはできません。「個」を前に出した文章では、そのファジーな部分はへたに触らないほうがいい場合も多くあります。ただこの部分こそ非常に「感覚的」な部分ですので、教える側の感性で判断するしかありません。このように、すべてをマニュアル化できない領域が確実に存在するのがWEBライティングの世界です。