WEBライティングスキルアップのコツ ワンランク上の「文章構成」中級テクニック


1021-0WEB上で文章を書く上で、一番大切になってくるのが「文章の流れ」と呼ばれるものです。初心者の方には具体的なイメージとしてつかみにくいかもしれませんが、「読みやすく分かりやすい」文章と考えて構いません。

文章の流れと構成テクニック

 

実際にWEBライターとして仕事をする上で、必要になってくるのは分かりやすい文章を書くための記事の構成方法です。頭に思いつくことをそのまま書いてしまっては、決してプロとして認められるレベルの文章にはなりません。今回は中級者向けの、具体的な執筆テクニックを紹介していきましょう。

まず文章を書く前に行うことは、全体の記事の構成です。記事を読みに来たユーザーにストレスなく最後まで目を通してもらうには、読みやすい文章構成を最初から考えておく必要があります。ここでは三つの構成パターンを学んでいきましょう。

初心者の方には難しいかもしれませんが、内容的にそれほどハードルは高いものではありませんのでぜひ実践してみてください。

ここではこの三つの構成方法を

  • ズームイン型
  • ズームアウト型
  • パン型

としてカメラワークにたとえた説明方法で「文章の流れの作り方」の説明をします。一般的な商品説明からサイト用記事など、全てのWEBライティングで使えるテクニックです。

具体的な3つの文章構成テクニック

 

ズームイン型

 

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これは言葉のとおり、カメラが徐々にズームインしていくように行います。最初は全体的な話から入っていき、最後に具体的な誘導先のキーワードに持っていくスタイルです。この文書構成の特徴は、まだあまり知られていない商品の魅力などを伝えるのに有効な方法です。

では具体的な文章の例で考えてみましょう。全く難しく考える必要はありません。

例えば「首里城」という地名を聞いても、それがどこにあるのかも知らない人も多いはずです。このズームイン型を使えば、どのような書き出しができるのでしょうか?

「首里城」というピンポイントな地名を出す前に、まずそれが那覇市にあることを伝えなければなりません。そしてその那覇市は沖縄県にあることを最初に書けば、読み手もストレスなく文章の流れに乗ることができます。

このようにまず最初に大きなくくりから説明を始めて、スムーズに読者を誘導していく方法が「文章の流れ」となります。そのためには最初はどのような流れで説明していけばいいのか、しっかりと頭の中で組み立てをしておきましょう。

今回であれば
「沖縄県→那覇市→首里城」これが大きなくくりと流れになります。

では実際に別の例文で見てみましょう。

-NG例-
HTV31に搭載されているメインカメラはCMOSセンサー。なんと、2,020万画素の解像度です。繊細で豊かな階調表現でシーンを切り取ります。2つのレンズが距離・深度情報を自動取得。WQHDディスプレイで高精細に楽しめます。

*いきなり「HTV31」という機種名から説明してもユーザーには理解できません。また後述するSEO的な視点からも、その機種を持っている人にしか検索結果として表示されません。

-OK例-
最近ではほとんどの方が、パソコンの代わりにスマホやタブレットなどの携帯端末からネットに接続するようになりました。自分が料理したものをFBなどのSNSサイトにリアルタイムで画像としてアップする、そんな機会も多くなっています。ユーザーの需要に対応するように、スマホのカメラ機能が大幅にグレードアップしています。特に最近auから発売された「HTV31」のカメラ機能が大きな話題になっています。デジタル一眼レフ並みの2,020万画素の解像度は、もはや携帯端末のレベルを超えた画質でユーザーの注目を集めています。

*この文章での流れ
「パソコン」「ネット」→「SNS」→「スマホ」→「カメラ」、このようなあらすじと大きなくくりから、徐々に「HTV31」にズームインしています。SEO的にも検索されやすいキーワードが含まれていますので、有効的な文章です。

 

ズームアウト型

 

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今度は先ほどのズームインとは全く逆の説明方法になります。この手法で一番効果的なのは、すでに一般的に広く認知されている商品やサービスなどについて説明をする場合です。この「ズームアウト型」の大きなメリットは、商品の差別化や魅力などをストレートに伝えやすい点にあります。もちろん一般の記事執筆にも使えますので、ぜひ学んでおきましょう。

先ほどとは逆の流れで、最初に商品の話から入り段階的に大きな話題に広げていきます。そしてその流れの中で、結論となる部分を伝えるようにします。特にこの手法ではさまざまな視点から話題を広げることができますので、差別化や特徴部分を強調することが可能です。

一つのテクニックとして具体的な「事例」から書き出して、ユーザーの興味をひくようにすれば最後まで読んでもらう効果的な流れをつくることができます。

例えば「Googleマップはとても便利だ」ということを伝えるのにも、いきなりその話から入るのではなくユーザーがすんなりと流れに乗ってこれるような具体的な事例をからませるとこのようになります。

-例-
ビジネスで初めて東京に来て、目的地にすんなりとたどり着くのは簡単なことではありません。特に住所だけでは、たとえ地図を見ていても混乱してしまいます。そんな時に便利なのが、スマホなどで使えるアプリ「Googleマップ」です。目的地の表示はもちろん、自分の進行方向もリアルタイムで示してくれますのでストレスなく誘導してくれます。

このように最初から「Googleマップ」について書くより、まずは具体的な事例を出した方がユーザーにはイメージしやすいものです。文章は画像ではありませんので、文字で具体的なイメージを持ってもらうにはこのような手法が有効的です。

 

パン型

 

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固定したカメラを左右に振っていくことを「パン」と言いますが、説明する項目が多い場合に非常に便利な手法です。この場合の文章の流れは、まず最初に全体的な説明をします。

そしてそのあとに関連する項目を横並びに次々に紹介していく、実に簡単な手法です。このスタイルであれば、項目の数は関係ありませんので、最初の説明だけをしっかりしておけばユーザーに負担をかけずに全体を理解してもらうことができます。

 

ユーザーにメリットを伝えて共感を呼ぶ

さてここまでは、「流れのある」文章構成についていくつかの方法を紹介しましたが、実際の執筆で同時に意識して欲しいのがしっかりと読み手にメリットを伝える、ということです。WEB上では特に、特定の情報を検索しているユーザーには「そこに求めている情報がある」ことを真っ先に伝えなくてはなりません。

WEBライティングで前置きが不要といわれるのはそのためです。そしてその「情報」を読めば、どんなメリットがあるのかということも同時にしっかりと伝える必要があります。さらにWEB上でのユーザーの属性は非常に幅広いので、すべての文章は「読みやすく分かりやすい」ものでなくてはなりません。

中級以上のライティング技術を身につけようと思えば、実際には上記の点を常に意識しながら

  • 文章の構成
  • 流れの作成
  • ライティングスタイル(ズームイン/アウト/パン)の選択
  • 結論へ導くリード部分

etc

全てを理解したうえで着地点までブレのない文章で読み手を誘導できるようになる必要があります。ユーザーが求めるのは常に自分の求める情報とその信頼性です。信頼と共感を呼ぶために必要なものは、決して美しい文章を書ける技術だけではありません。一つの情報を記事の中で提供するのであれば、そこに必要なものはその裏付けとなる客観的なデータです。その情報量は多ければ多いほどユーザーにとって安心感につながります。

 

SEO視点で「キーワード」も効果的に使う

WEBライティングが根本的に、紙媒体などの執筆と大きく異なる点はなんでしょう?

あなたの書いた文章はユーザー向けであると同時に、実はGoogleなどの検索エンジンにも向けられていなければならないということです。せっかく時間をかけて書いた記事でも、ネット上に存在する無数に近い文章の中からあなたの発信した情報が見つけられなければ意味がありません。

そのために必要になってくるのは「キーワード」に対する認識と理解です。上記「ズームイン型の例文」で書いたように「HTV31」についてあなたがどれだけ素晴らしい情報を提供したとしても、そこに「スマホ」や「カメラ」というキーワードが入っていなければ検索エンジンであなたの記事を見つけることはできません。

ライターがSEOに関して深い知識を持つ必要はありませんが、少なくとも文章の中に適度な数の関連キーワードが盛り込まれていなければ検索エンジンに認識すらしてもらえません。WEBライティングでは、ユーザーと検索エンジンの両方の共感を呼ぶイメージで執筆するよう心がけましょう。

これらのことは一度読めば簡単に実践できる、というレベルのものではありません。ただ知識として知っていると知らないでは大きな差があります。あなた自身がWEBライターとしてのスキルアップを目指すのであれば、まずはできる限りたくさんの記事の数をこなすようにしましょう。そしてできれば、指導者に書いた記事を添削してもらえればどんどん自分のスタイルが完成していくでしょう。

そうすれば自然にユーザーに負担をかけずに分かりやすい文章が書けるようになりますし、結果として質の高いコンテンツとして検索エンジンからも評価されます。そうすればより多くの人に読んでもらえるようになります。まずひたすら記事数をこなす、そこから始めてみて下さい。