WEBライティングで必ず耳にする「リライト」には二つ意味がある


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基本的にはネット上にあるほとんどのオリジナル文章は「リライトされた」記事です。ここで覚えておきたいことは、実はこの言葉には、2種類のライティングのテクニックを表す意味があるということです。意外と、その使い分けの意味をしっかりと理解していないライターも少なくありません。
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■一般的な理解:言葉の翻訳としてのリライト

ほとんどの場合は、既存のサイトに入っている各ページの書き直しであったり、医療等の専門的な文献を分かりやすく書き直す仕事などです。

言葉を換えれば「日本語から日本語への翻訳作業」、そんなイメージが分かりやすいかと思います。

このような依頼の場合は、元のソースとなる文章の内容を変えることなく、分かりやすい言葉でアウトプット(書き直し)することが仕事となります。したがって内容以外の部分、説明されている内容の順番なども勝手に変えることはできません。

この翻訳作業的なリライトでも、実はだれにでもできる簡単なレベルのものから、元ソースの徹底的な読み込みが必要な高いレベルの案件まで幅広いものがあります。最終的な確認はツールを使用したり、発注者側が目視で確認をしたりしますが、この作業で大切なのは「リライト率」とよばれる部分です。

元ソースとなる記事そのものが簡単なものであっても、ただ単純に語尾を変えたり、言い回しを変えるだけではただのコピーになってしまいます。もしこれからライターを始めるのであれば、最初は簡単な案件のリライトから始めることをお勧めします。

オリジナリティーのある記事を書くためには、まずはたくさんの数をこなすことから始めるようにしましょう。自分の言葉として文章にした記事は、すべてが自分の言葉の引き出しとなっていきます。

 

 

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■オリジナル記事作成:情報ソースを自分で探す

一般的にクライアントからテーマをもらって、オリジナル記事として文章作成する作業も実はリライトの延長にあります。極端な例かもしれませんが、体験談などを除いたネット上の一般的な記事は、ほとんどがいろんなソースから情報をもってきて作成された「リライト記事」です。

ライターのレベルによっても違いますが、テーマを与えられた時点でまず行う作業は、そのテーマの元ソースとなる情報の検索からです。ライターとして慣れてくれば、常に複数のソースを短時間で調査して読み込みをします。実はこのインプットと呼ばれる読み込み作業はライターとして、基本的に求められる能力の一つです。

そしてもう一つの必要な能力は、インプットした情報をだれにでも分かりやすくアウトプットする「執筆能力」。レベルの高いライターになればなるほど、このインプットとアウトプットのバランスが優れています。

具体的な例をあげましょう。例えば読み込みが非常に難しい「医療的な文献」があるとしましょう。その中から与えられたテーマ、仮に「1型糖尿病」だとします。もしそのライターが医学部の学生であれば、インプットの部分は簡単にできてしまうでしょう。ではその内容を中学生でも理解できるような言葉で文書として書くことはできるでしょうか?答えはNOです。

自分の頭の中で理解できているということと、それをだれにでも理解できるようなわかりやすい文章に書きだすことは全く別の能力です。逆に言えば、ライターとしての適性は、アウトプットの能力の比重が高くなります。文章を書くのがライターの仕事ですが、特にWEBライティングでは読者層の幅は広く、読みやすく整理された記事でなければ商品としての価値は全くありません。

残念ながら分かりやすい文章執筆するという能力に関して言えば、大きな個人差があります。その中にはコピーライターのような創造性も含まれてきますし、持って生まれた適正というものが大きく影響します。勉強してできる部分とできない部分があるのが、WEBライティングだと理解しておきましょう。

 

このようにリライト一つをとってみても、ライターとして勉強することは数多くあります。たとえ難しい医療分野の記事を書く能力がなくても、必ずあなたに適したレベルの仕事は存在します。

とにかく数多くの記事を書くことが上達への一番の近道だと思って下さい。