WEBライターのためのSEOライティング講座1「検索ユーザー視点」


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最近使われることが多くなってきたSEOライティングという言葉があります。この意味ですが、Googleなどの検索エンジン結果での上位表示を目的とする、SEO的な効果が得られるようなWEBライティングの手法のことをさします。

特 にここ最近公開されたGoogleガイドラインにもはっきりと述べられているように、WEB業界では今まで以上に高品質なテキストコンテンツが重要視され るようになってきました。このコラムではライティングでのSEO的な効果という切り口から、WEBライターとして学んでおきたいことをテーマごとにまとめ て三回に分けて発信していきます。

*このコラムでのSEOに関する記述はあくまで「WEBライティング」を軸に置いた視点でのものです。

その考えは逆です!SEOライティングとは?検索順位の前に「ユーザーありき」

 

最近になって良く「高品質なコンテンツ」の重要性が語られるようになってきています。

ネット上で「SEOライティング」というワードで検索してみると、結論として述べられていることはほとんど同じです。SEOを目的としたテキストコンテンツ(記事)のゴール地点=「検索エンジンに高い評価を得られるような書き方」であると発信している情報が目立ちます。

WEBライターとして、Googleなどの検索エンジンだけを意識したライティング方法を学ぶことは決して間違った考えではありません。ただしそれだけではライターとしてのゴール設定の着地点がブレてしまう可能性があります。

WEBライターとして知っておくべきことは記事を書く際に、読み手であるユーザーを意識するということです。弊社ではあくまで読み手(ユーザー)視点で記事を書くことがベストな結果につながると考えています。そのためにSEOライティングで学ぶべきポイントは大きく分けて二つあります。

 

①読み手である検索ユーザーの立場に立って全体的な文章構成やサイト構成を考え執筆する

 

②SEOを意識したキーワード使用、タイトル、見出しの作り方など、基礎的な知識を身につける

(※一般的に述べられているテクニックを含めたSEOライティング)

では順を追って説明してきましょう。

 

ユーザーの「検索視点」でのライティングとは

 

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SEOの目的は検索エンジンで上位に表示されることですが、ライターはSEOのプロである必要はありません。ここで大切なことはGoogleのサイトに対する評価ポイントと、読み手(検索ユーザー)の記事に対する満足度は同じ土俵の上にあるということです。

したがってユーザー検索視点で書き上げられた記事はこのようなフローで、SEO的な目的も自然に果たすことができます。

①ユーザーが求める情報を分かりやすくまとめた記事を書く
②検索ユーザーがその記事に自分の求めている情報があると認識する
③結果として最後まで文章を読んでくれる
④サイトでの滞在時間が長くなることでGoogleなどの検索エンジンが「質のいい記事」と判断する
⑤読者にとって有益と判断された記事やサイトは上位表示されやすくなる

 

WEBライターに求められるユーザーの検索視点を理解する能力

 

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例えばクライアントの依頼で「海外旅行」に関する記事を書くとしましょう。ここで大切なってくるのは発注者から与えられるキーワード、この場合「海外旅行」であれば、どんな切り口で記事を構成するかしっかりと把握しておく必要があります。

そのためにはまず最初にターゲット層をしっかりと絞り込んでおく必要があります。「海外旅行」というテーマでの切り口は無数といっていいくらい考えられますが、例として二つあげてみましょう。

1.「海外旅行」+「ハワイ」など特定の地域で検索するユーザー
2.「海外旅行」+「医療機関」などのワードで検索するユーザー

この場合1と2では検索しているユーザーは全く違った情報を求めています。記事の発注者であるクライアントがしっかりとサイトの誘導先まで指定してくれていればライターとしても違った着地点に誘導することは少ないでしょう。

ところがこのように単純に2つのキーワードだけで記事の依頼を受けた場合、そのまま書いてしまっては着地地点がブレる可能性があります。WEBライターはここで検索ユーザーが求める情報をしっかりと理解する必要があります。

 

◇解説

1の場合:
「海外旅行」に続くキーワードが特定の地名の場合は、ユーザーの属性は、観光スポットの情報を求めていると推測することができます。
2の場合:
「医療機関」というような共起語で検索しているユーザーの属性は、海外旅行に対する不安があったり、目的地でトラブルがあった場合の対処法を知りたいケースがほとんどです。

 

このようにターゲットユーザーのしっかりとした属性の把握ができていなければ、サイトの目的あるいはユーザーの求めている情報とはかけ離れた記事になってしまう可能性があります。SEOライティングでもスキルアップを目指すのであれば、自分が書く記事の着地点をしっかりと把握しておくことが生命線となります。

発注者からのサイトの誘導先や着地点が発注書だけではしっかり把握できない場合は、書きはじめる前に必ずターゲットを含めた視点のすり合わせを行うようにしましょう。