WEBライター初心者なら必ず覚えておきたい日本語の正しい「基礎表現」


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日本語は英語などと比べると曖昧な表現が多い言語です。そのため、間違いではなくても、「より良い表現」というのがたくさんあります。分かりやすく伝える能力はWEBライターの生命線でもあり、もっともスキルが反映される部分です。今回は、よりネットユーザーに伝わりやすく、検索エンジンからも評価されやすい上手な表現方法を覚えましょう。

1.文章の書きだしは可能な限り短文で始める

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リード文、本文中にかかわらず、常に短い文章で書きだすのが読みやすい文章の基本です。具体的なサンプルを見てみましょう。

喫煙できる場所は年々減少してきており、愛煙家は肩身の狭い思いをしています。わざわざ喫煙可能なコーヒーショップを探したり、灰皿が設置された喫煙スペースを探し求めて歩き回ったり、無駄な時間を使うために、それだけで禁煙を考える人も多くなってきているようです。

まず書き出しだけを短くしてみましょう

喫煙できる場所が減ってきています。そのため、愛煙家の居場所が少なくなってきています。わざわざ喫煙可能なコーヒーショップを探したり、灰皿が設置された喫煙スペースを探し求めて歩き回ったり、無駄な時間を使うために、それだけで禁煙を考える人も多くなってきているようです。

文章を短文で始めることで、まずリズムそのものが良くなります。特に段落のはじめは、可能な限り短い書き出しにしてみましょう。さらに、「書き出し部分」にはその後に続く文章の予告的な意味合いがあります。

次にできる限り最初に、続く文章の結論を言い切ってしまうように心がけてみましょう。また一つの文章が長いと読み手にストレスを与えてしまいます。短くすればさらに読みやすくなります。

最近では禁煙を考える人が多くなってきています。これは喫煙できる場所が少なくなり、愛煙家の居場所がなくなったことが大きな理由でしょう。わざわざタバコの吸える喫茶店を探したり、灰皿が設置された場所を求めて歩き回ったり。そんな無駄な時間を使っていることに嫌気がさしているということも考えられます。

2.「見出し」でのオウム返しは絶対に避ける

見出しと同じような言葉を文頭に持ってくると、読者に対してインパクトがありません。それ以上に読み手へのストレスにもなりますので、弊社では基本ルールとして徹底指導する部分でもあります。無駄で稚拙な印象となりますので、必ず文章を変更する、あるいは見出しを変更するといった方法を使いましょう。

 

NGな原文 ◆スマホの選び方

スマホの選び方にはさまざまなものがあります。価格から考える方法や、操作性で選ぶ方法、その他ブランドなどを重視する方法です。

 

文頭を変更した例 ◆腕時計の選び方
価格や操作性、ブランドなど、スマホにはさまざまな特徴があります。何を基準に選ぶかによって、方法に分かれると言えるでしょう。

 

小見出しを変更した例 ◆スマホを購入する際の基準とは?
選び方にはさまざまなものがあります。価格から考える方法や、操作性で選ぶ、その他ブランドなどを重視する方法です。

3.「のです」「なのです」は強すぎる言い切り表現、使用は避ける

 

一般的にライティングにおいて、文末表現は執筆者の主張の強さが現れる部分となります。「~のです」「~なのです」を使うと、主張部分がぼやけるだけでなく、「上からの」イメージを読み手に与えてしまいます。特にWEBライティングのようにターゲットの属性が広い場合には注意が必要です。
記事の中で主軸となる主張については「です」という文末表現までにしましょう。そうではない場合は「~でしょう」などの表現で調整をしましょう。

 

NG 健康を考えるなら、禁煙をするべきなのです
健康を考えるなら、禁煙をするべきです。
健康を考えるなら、禁煙をするべきでしょう。

4.「することができる」など冗長な表現は回りくどい文章の見本

たとえば以下の2例は非常に冗長な印象となる文章です。右のように、シンプルに書き直しましょう。
初心者ライターがよく使ってしまいがちな表現です。読み手に大きなストレスを与えてしまうことを理解して、「意識して」シンプルな表現を使う習慣をつけましょう。

 

NG例:冗長な言い回し OK例:書き換え
禁煙を行う 禁煙する
禁煙することができる 禁煙できる

 

■同じように「熟語動詞」の使い分けにも気をつけるだけで、さらに読みやすい文章になります
下記の例はどちらも間違いではありません。しかし、右側の方がやわらかい印象となります。熟語動詞は専門性の高いイメージの記事には適していますが、通常の記事では少な目にするよう注意しましょう。

 

熟語動詞 書き換え
購入する 買う
直進する まっすぐ進む

 5.受け身表現は文章の説得力をなくしてしまう

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「考えられます」「思われます」のように、受け身の表現というのは主張の説得力を一気に下げてしまいます。読み手が受ける文章そのものの信頼性も低くなってしまいます。例えば「思われます」の後には文章はありませんが「知りませんが」そんな言葉が続くイメージになってしまいます。

ここでのポイントは可能な限り断定形にし、「考えます」「思います」とすることです。特に主観の文章の時には注意してください。

 

■「言うまでもなく」などの言い回しは印象を悪くしてしまいます
文章にも読み手にとって良い印象、悪い印象というものがあります。

 

・言うまでもなく、環境問題に取り組むことは重要です。
・喫煙が体に及ぼす悪影響は、周知の通りです。

上記の例の場合、「当たり前だから説明は不要」、そんな文章はユーザーから反感を買う可能性が高くなります。

 

■説明文章などでの注意点()の多用は文章を読みにくくしてしまう
便利に使える()です。ところが、多用してしまうととても読みづらい文章となってしまうので注意が必要です。

 

NG例 タバコに含まれる成分(ニコチン、タールなど)は体に悪影響を与えると言われています。喫煙者と非喫煙者を比べた場合、発がんリスクが高まる(なんと2倍)ことも懸念されているので、健康に気をつけている方は禁煙(最近は禁煙外来などもあります)をオススメします。

 

ちょっとした言い回し一つで読み手のイメージが変わってしまうのが日本語の文章です。表現スタイルが多い分、その基礎的な使い方のはシッカリと理解しておきましょう。既にライターデビューされている方も、一度基本に戻って自分のライティングに生かしてください。