
すでにWEBライターとして仕事をしている方や、これから在宅で仕事を始める方にも必ず覚えてほしいルールが存在します。そもそもWEB上でのライティングと、新聞や雑誌などの紙媒体では記事の使用目的そのものが異なります。目的が異なれば執筆に関する決まり事も違って当たり前です。特に初心者のライターがやってしまいがちな「NG項目」をまとめてみました。ぜひ参考にしてみて下さい。
◆目次
コピペや引用、文章の使い回しは損害賠償も
常識かもしれませんが、絶対に許されないのがコピペです。ネット上に落ちている情報を集めてきて、自分の言葉で文章にするのがWEBライティングの基本です。ほとんどがリライトというテクニックを使いますが、だれが見てもオリジナルの記事だと認められるレベルのものでなくてはなりません。
意図しないコピペ
執筆の際のNGテクニックの一つは、元のソースとなる記事を見ながら書くことです。たとえほとんどの言葉の表現が変えられていたとしても、ソースとなる記事と同じ順番で書かれていれば、まず間違いなくその記事はコピペとみなされます。できる限り複数の情報を探して書くようにしましょう。
元の情報を見ながら書いてしまえば必ず引っ張られてしまいます。
自分の意図するところではなくても、判断するのは検索エンジンです。一度ミラーサイト(コピー)と判断されれば、記事そのものが Indexされないだけではなく、サイトそのものにペナルティーが課されてしまう場合すらあります。もしそれが大きな利益を上げているサイトであれば、最悪の場合あなたが記事を納品した会社がクライアントから損害賠償の訴訟を起こされるケースも考えられます。
「引用」もNGです
初心者ライターの場合「ルールを知らなくて」やってしまうのが元ソースからのそのままの「引用」です。これも完全なコピペになりますので、どんな場合でもネット上に存在する文章をそのまま使用することはやめるようにしましょう。
自分の書いた文章から一部を使い回す悪質なコピペ
記事を書いて稼ぐのがライターの仕事ですので、どうしても時間効率を優先したくなります。同じようなテーマで複数の記事を書く場合、ついやってしまいたくなるのが一部の文章の使い回しです。文章の初めの部分ではなく、途中の部分を1段落そのまま「てにをは」だけを書き換える悪質な手口です。
これは確実に悪意をもったコピペと判断されますので、その時点であなたのライターとしての生命は終わってしまいます。実際このようなライターはたくさん存在します。文書の初めからコピーしていないので、見つからないとは思わないでください。
ライティングの豆知識
「このような書き方は絶対にやめよう」
ライターの中にはまず元ソースとなる情報をそのままコピーして、貼り付けたものを少しずつ書き直していく、そんな執筆方法をする人もいます。一歩間違えるとコピーしたままのものがそのまま残ってしまい、完全なコピペ記事になってしまう場合があります。このような癖はつけないように気をつけましょう。

1次ソース以外のWEB情報は信頼度が低い
もしあなたが、正確な情報を求められる記事の依頼を受けたとしましょう。特に医療関係や法律など、記事の内容そのものに高度な裏付けが問われるものも少なくありません。WEBライターは基本的にネット上の情報をもとに執筆をしますが、実は信頼のおける情報を提供しているサイトはそれほどありません。
どのようなものが 1 次ソースなのか?
そのような案件に取り掛かる際には、できる限りその情報の発信源である「1次ソース」と呼ばれるものを探すようにしましょう。
- 病院などきちんとした医療機関などが発信しているサイト
- 弁護士事務所などのサイト
- サイトのURLが「org」などで終る公的機関のサイト
- 医師や弁護士など法的に認められた資格をもっている筆者が書いた文献
基本的にこのような情報源であれば信頼度の高い「1次ソース」となります。
情報そのものの信頼は低いサイト
また逆に専門的なジャンルの記事を執筆する際に絶対に使ってはいけないソースも存在します。具体的には次のようなものです。
- Wikipediaなどのように個人の書き込みが自由に行えるサイト
- Yahoo知恵袋など根拠のない書き込みが許されるサイト
- 個人ブログなど情報の出典が明らかではないサイト
これ以外にも数多くありますが、1次ソースから離れれば離れるほど「内容の信頼性」はどんどん薄くなってしまいます。
※これはあくまでライティングの情報源の話しですので、上記サイトそのものを否定するものではありません。

自己校正は行う~文字数不足と誤脱字チェック
記事を書き終えたら、そのまま納品してしまう、これも大きなNG行為となります。少なくとも一度は 1行ずつ読んで、自分で校正をするようにしましょう。どんなに優れたライターでも誤脱字や誤変換をしてしまうものです。できればすぐに校正するのではなく、翌日に文章を読み直すほうが間違いを見つけやすくなります。
また、クライアントから依頼された「文字数」は絶対にクリアするように注意しましょう。基本的に指定文字数は「スペースや改行は含まない本文のみ」を指します。必ず余裕をもった文字数で、記事を書く癖をつけるようにしましょう。
誤変換を減らす豆知識
一度にある程度長い文章を打ってからスペースキーを押すようにしましょう。単語ごとに変換していると誤変換が多くなってしまいます。文節ごとに変換するようにすれば、PCはその前後の文脈から正しい漢字を選んでくれます。短い文章で変換する癖は直しておきましょう。
納期遅れ、連絡ミスはライターとして失格
クライアントから依頼される執筆記事には必ず納期というものが存在します。ライターにとって生命線ともいえるのが「何があっても納期は守る」ということです。もちろん不可抗力(PCトラブルや病気)は避けられないものですが、そのためにも常にクライアントとの連絡は取れる状態にしておくことが大切です。
納期が迫ってもしあなたから連絡がなければ、発注側は納期までに納品されると思うのが通常です。もしどうしても遅れそうな場合は、必ず前もって連絡しておくようにしましょう。また納品した後はメールの未着や、文字化けなどのトラブルを避けるために必ず受領の確認が取れるまでは連絡のとりやすい状況にしておくことも大切です。
NGではないが知っておきたい基本ルール
著作権
基本的にあなたが書いた記事は「著作権も含めて」クライアント側の帰属となるのが通常です。したがって一度でも納品した記事を自分のブログなどで二次使用することは契約違反となります。また同じようにその記事を第三者に「自分のサンプル記事」として提出することも当然NGとなります。
執筆の際の契約書に著作権に関する規制がない場合でも、WEBライティングの常識として納品する記事は著作権も含めたもの、と覚えておきましょう。