
副業として、あるいは事情があって自宅でできる仕事を探す人は後を絶ちません。ところが実際にネットで見つけたライター募集を行っている求人へ問い合わせをしてみると、商材販売が目的だったり、求めるものに辿りつかないケースがほとんどです。
では、実際に在宅でそれなりの収入を確保できる方法は存在しないのでしょうか?
結論から言うと、職種としては限定されますが「WEBライター」という選択肢がベストです。具体的にどのような仕事で、どのくらいの収入が見込めるのかを紹介しましょう。
◆そもそもWEBライターとは何をする仕事?未経験でもできる?
雑誌や新聞などの紙媒体とは異なり、ネット上に存在するすべてのメディアで使用される文章を書くのがメインの仕事となります。WEBライターという言葉そのものがここ数年で定着してきたものです。
この仕事を始めるにあたって特に資格というものは必要ありませんし、存在もしません。プロとアマという境界線も非常に曖昧ですので、もしあなたが明日から仕事を始めればその時点でプロを名乗ってもいいわけです。
専門的な知識は全く必要ありません。ネット上の情報(ソースと呼びます)を探して、自分の言葉として文章にまとめるだけです。もちろん案件を依頼するクライアントによって、高い執筆能力を求められる場合もあります。
この仕事のカバーするジャンルは非常に広く、簡単なブログ記事や口コミ、レビューなど、全く経験のない方でもその日から仕事を始めることも可能です。
◆危険な落とし穴も多いネット情報、安易な応募は止めましょう

最近ではスマホやタブレットなど携帯端末の進化もあり、だれもが簡単にネットでいろいろな情報検索ができるようになりました。ただしWEB上で見つけることのできる情報の信頼性は、基本非常に低いということは認識しておく必要があります。
現在ではいろいろなソーシャルメディアなどもあり、基本的にすべての人が自由に発信できるのがWEBのメリットでもあり、怖い部分でもあります。もしあなたが何か情報を探すのであれば、できる限り一次ソース(公式サイトなど)に近いものを探すようにしましょう。
ライターという職業に興味があるから、「WEBライター 募集」という検索をされるのが普通です。ただし、表示されるすべてのサイトが信頼できるかというと、残念ながら必ずしもそうではありません。基本的には検索の順位で上位に表示されているところであれば、それなりの規模だといえるでしょう。
ただやみくもに、すべてに応募するようなことは避けた方が無難です。大切な時間が無駄になるだけではなく、個人情報の漏えいにもつながってしまう可能性すらあります。
ここで会社選びの大切なポイントをいくつかあげますので、参考にしてください。
- 会社概要など、きちんとした運営者情報が記載されている(中には法人を名乗っていても、実際には存在しないところもあります)
- 問い合わせに対して、対応がしっかりしている
- 報酬面などの詳細な情報が募集欄に記載されている
特に注意したいのは、仕事を始めるにあたって初期費用を請求されたり、ライター募集だと思って応募したらただの詳細販売だったというケースも少なくないということです。
◆フリーランスWEBライターその実際の収入

やはり誰もが一番気になるのは「ライターでいくらの収入を稼げるのか」という点でしょう。
すでに仕事をされている方もいらっしゃると思いますが、ここで気をつけたいのは「目先の単価にとらわれない」ということです。
例えばこのような二つの募集があるとしましょう。
- 1記事 2.000円 文字数 1,000文字
- 1記事 200円 文字数 400文字
あなたならどちらを選びますか?
細かい条件設定などは書いていませんが、普通であれば当然単価の高い方を選ぶでしょう。ただしここで気をつけたいのは、単価が高いということはそれだけ「求められる条件」も多くなるということです。
あるいは納品してもなかなか受領をしてもらえずに、何度も差し戻されて繰り返し修正しなければならない場合もあります。それに対して200円の記事単価のものであれば、当然文章のクオリティーもそれほど高いものは求められません。
基本的には「ライターの時給は自分で作るもの」だと考えましょう。たとえ200円でも仕事に慣れてくれば、1時間に5記事くらいは書けるようになります。時給換算すれば1.000円ということです。
逆に2,000円の記事を書くために、数時間かけて下調べが必要な場合も出てきます。そうなると時給で比較した場合、実際に得られる報酬額は単価が安い案件の方が高くなってしまいます。
これはあくまで一例ですのですべてのケースに当てはまるわけではありません。
もしこれからどこかの募集求人に応募してWEBライターとしてのスタートを考えているのであれば、いろいろなジャンルや単価の案件を常時抱えているような取引き先を選ぶのがベストです。結果的にそれが収入の安定に直結してきます。